鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

アリセプトへの反応で診断が変更になった方。パーキンソニズムを起こしうる薬には注意が必要。

アリセプトは、アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症のいずれに対しても保険適応のある、日本で唯一の抗認知症薬である。 アルツハイマー型認知症(ATD)・・・アセチルコリンが減る認知症 レビー小体型認知症(DLB)・・・アセチルコリンとドパミンが減る認知症 …

決められない人たち。

患者さんから何らかの相談を受け、医者は何らかの提案をする。 医者の説明の仕方が大きく影響はするだろうが、提案を受け入れるかどうかは最終的には患者さんが決めることである。患者さんが、自分のリテラシーを発揮して、自分で決めることである。

【症例報告】特定薬剤への依存を取り除きつつ、全体的には減薬と栄養強化の方向性で調整。

DLBベースにVaD要素を持つKNさんをご紹介。 初診から1年以上が経過しているが、ご家族や施設と情報共有しながら、初診時よりも改善した状態で経過出来ている。

介護を受けることになった父。

父親が本格的に衰え、介護が必要になった。 昨年は三度転倒し三回入院。最後の入院で、認知機能と運動機能の両方が一気に衰えた。

【書評】「パーキンソン病ー少しずつ減薬すれば良くなる!ー」を読んで。

少し長くなるが、本書巻末からの引用で記事を始めることにする。 日常の外来診察を通じて感じることは、25年前よりもはるかに病状が多様化・複雑化しているということです。特に、PDD(認知症を伴うパーキンソン病)タイプにおいて認知症や精神症状の多様性について…