鹿児島認知症ブログ

鹿児島でコウノメソッドや糖質制限を実践している脳神経外科医のブログ

脳神経外科手術と認知症診療、自分の中での共通点。

 

脳神経外科手術では、脳を愛護的に扱うことが前提となる。

 

「正常脳を大きく傷つけたけれども、脳腫瘍は全て摘出できました。手足には強い麻痺が遺るでしょう。」では、ダメなのである。

 

また、動脈瘤の手術であれば「いかに術中に動脈瘤を破裂させず、なおかつ正常脳を傷つけずに手術を完遂するか」が求められる。

 

その為には、

 

  • 道具の使い方を工夫(達人は自分で道具を開発する)
  • 顕微鏡の扱い方を工夫
  • 自分の立ち位置や術野を浅くする(手前に持ってくる。奥の操作ほど難しい。)工夫
  • 両手の使い方や手を置くポジションの工夫

 

などなど、脳神経外科医は実戦で練度を高めつつ、手術成績向上のためにoff the jobでも様々な工夫を積み重ねていく。

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【症例報告】初診時から語義失語が目立った意味性認知症の方

 

初診時からかなり語義失語の目立った方であった。周辺症状がほとんど出ないまま経過してくれているのが救いだが、中核症状進行により介護負担度は少しずつ増している。

 

早期に質の高い介護サービスに繋げられるかどうかは、その後の介護に大きく影響する。

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変則的な二人三脚治療。

 

今回紹介するのは、出来れば薬剤全てを当方で預かりたいと考えている方。

 

ただ、色々な事情*1がおありのようなので、変則的ではあるが当院で糖質制限指導及び薬剤調整の工夫をお伝えし、糖尿病専門医の処方する薬剤を患者さんと2人3脚で*2調整中である。

*1:病状に関することは別として、こちらから根掘り葉掘り他院に罹っている理由や事情を聞くことはしない。

*2:3人4脚ではないことに注意。

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